前回は透明なビンを描くプロセスでしたが、今回は茶色のビンの描き方です。
プロセス自体は全く同じですので、色つきのビンを描くときの参考までに。
1.背景を描きます。
背景というよりも下地作りに近いですね。グラデーションツールやグラデーションレイヤーで大まかな色を置きます。
次にチョークなどの質感のあるブラシでさまざまな色を塗っていきます。このとき彩度を押さえた落ち着いた色を使います。
2.モチーフをセッティングして描き始めます。
描き初め30分くらいです。
3.描き始めの色の彩度が低かったのでイメージ>色調補正>色相・彩度メニューで彩度を上げ、トーンカーブでコントラストも少し上げて加筆。
ここまでで2時間くらい。あまりディテールにとらわれず全体を描きます。
4.大体の質感が表現できたら、パスツールなどで基準線を描き、形を修正していきます。
5.さらに加筆したところ。
光源が写り込んでいるハイライトは後から別レイヤーで描きなおすので、ハイライトが無い状態を想像して描きます。
色つきのビンの場合、内面反射光は一度ガラスの中を通過するのでガラスの色に染まります。
かなり彩度の高い色で描くと光った感じが表現できます。
6.ハイライト(表面反射光)を別レイヤーで描きます。
このときレイヤーマスクを使って透過率をコントロールしながら描くとリアルになります。
その方法はこちらです。
7.ビン表面のレリーフ状の文字はいったん正体で描いてから編集>変形>自由な形にメニューで変形させます。
それをガイドにして描いていきます。
9.影を描いたところです。
影は別レイヤーにしてレイヤーの描画モードを乗算にします。乗算モードは減法混色なので暗くなります。
影の濃さはレイヤーの不透明度でコントロールします。
影の中にガラスのレンズ効果によって明るくなる部分があるので、別レイヤーにして描きます。
このときレイヤーの描画モードをスクリーンにします。スクリーンモードは加法混色なので明るく表現できます。
10.背景に模様を描きます。模様の描き方はこちらです。
模様を1枚つけたところ。
11.模様が1枚だけだと少し物足りないので、もう1枚追加して完成です。